おさみみクエスト
制作開始から約2年。幾多の困難を乗り越え、ついに「おさみみクエスト(おさクエ)」が完成した。

■Windows95/98/Me ■RPG ■フリーウェア ■1.8MB(解凍時 約8MB)


キャラクタ紹介 & モンスターデータ
攻略ガイド(ネタバレあり)
ダウンロード & サポート & 履歴

ものがたり

豊かな自然に恵まれた、おさみみ王国。しかし、この王国も今では、突如現れた破壊の女神の力によって、滅亡の危機に瀕していました。そんなある日、おさみみ王国の国王は、かつて破壊の女神を封じ込めたと言われる、勇者ひのめの血を引く若者(エール)に助けを求めました。
こうして、王様から打倒破壊の女神の命を受けたエールの冒険の旅は始まったのです。


おさクエをプレイしてみよう

「おさみみクエスト」はダウンロードしたファイルを解凍して作成されるフォルダ内の"game.exe"をダブルクリックすることにより実行される。同フォルダには720個ものファイルが収録されているが、"game.exe"は剣と盾をあしらったアイコンなのですぐに発見できると思う。また、アンインストールする場合はフォルダを削除するだけ。「おさみみクエスト」のプログラムは、レジストリへの書き込みや、関連付け、ショートカットの作成は一切行っていない。

過去に公開された体験版とは全くの別物と言っていいほど進化を遂げた「おさみみクエスト」。シンプルなショートRPGのため、クリアに要する時間も短めに調整されている。1日クリアも可能。なお、XPでは正常に動作しないため、一部でリニューアル希望の声もあるとか。

必要環境

OS
Windows95/98/Me(注:DirectX3以上必須)
NT/2000/XP/Vista/7/8での動作保証は無し

CPU
Pentium120MHz以上

メモリ
32MB以上

ハードディスク
10MB以上の空きスペース

グラフィック
DirectDraw対応かつ256色表示が可能なもの
640×480ピクセル、256色モード使用

サウンド
DirectSound対応かつ16ビットサウンド再生可能なもの
ソフトウェアMIDI(GS)使用

操作方法

「おさクエ」はRPGツクール95で制作されているため、操作方法は同ツクールで制作された他のゲームとまったく同じ。なお、ジョイパッドやマウスでもプレイ可能。

キャラクター及びカーソルの移動テンキーの8・2・4・6及びカーソルキーが、それぞれ上下左右に対応
ウィンドウを開く・閉じるESCキー
コマンドの決定・人と話す・調べるスペースキーまたは、Enterキー

●セーブについて
イベント及び戦闘中以外ではウィンドウを開いてゲームの進行状況をセーブすることができます。やり方は他のウィンドウズのアプリケーションソフトと同様で、ファイル名を自分で付けて保存してください(初めてセーブするときは他のファイルに上書きしないようご注意ください)。セーブしたデータの読み込み方もこれに同様です。なお、セーブデータを削除したい場合は、そのファイルを削除するだけOKです。

●ご注意!!
RPGツクール95の仕様上、イベント中や、エンディング中でもウィンドウを開くことができますが、予期せぬトラブルが発生する恐れがありますので、決してこの動作を行わないでください。


おさクエはいかにして作られたか

おさクエはもともと「F.P.」と呼ばれる開発コードで制作されていたRPGだった。サークルEXPROLE発足直後、「FFのようなRPGを作りたい」と願うメンバーたちが、「はじめから大作なんて作れるはずないから、まずは規模の小さいRPGから…」との考えのもとの制作は始まったのだった……。

◆ インターネットって、電話代かかるんですか? ◆

EXPROLEが本格的に活動を開始したのは1999年の3月頃。当時は今ほどインターネットが普及していなかったので、メンバー同士の交流の手段は月に1度発行される会報『Society99』のみ! つまり、メンバー同士ではレスがくるのに最高で2ヶ月かかるという超ローテクな方法をとっていたのだ!!

←これがその会報。内容は主にゲーム制作の進行状況と、メンバーから集めた原稿によって構成されていた。全部で6回発刊されたが、メンバーのインターネット化の影響で廃刊。Society99という誌名からもわかる通り、EXPROLEのホームページsiteSocietyの前身である。
表紙は元メンバーのしげピンさんによるもの。もし、これを見てたら連絡ください(汗)

◆ ようこそ! HomePageTownへ!! ◆

そんな方法をとっていたから、制作も超低速。思ったように作業も進まない。さらにインターネットの波に飲み込まれたEXPROLEは、『H.P.T.』という企画に参加していた。この『H.P.T.』とは簡単に言えばミニHP集。主催のPiで猫氏が中心となって、2000年冬コミに向けて作られたCD-ROMで、約30人もの参加者による企画であった。この『H.P.T.』にEXPROLEはF.P.の体験版を入れることを目標としていた。しかし、サークルのインターネット化による脱会者からくる人数不足、冬コミまでの短い期限などの影響で、当時別ライン制作していたもう1本のRPGとF.P.を1本にすること決意。そして、この時制作していたもう1本のRPGこそが、まぎれもなく、現「おさクエ」のキャラクタたちなのである。こうして、現「おさクエ」の基礎が出来上がったのだ。
ちなみに『H.P.T.』収録時の「おさクエ」のタイトルは「ファーランドファンタシー」。これがなぜ現在の「おさみみクエスト」になっているのかは、その後冗談で名付けていた「おさクエ」に、どうにもこうにも愛着がわき離れられなくなったからという単純な理由である。“おさみみ”の言葉の意味は、さぶろうた氏のサイトを訪れ確認してほしい。


おさクエは「RPGツクール95」で作成されている。こういったゲーム作成ツールを使うか独自のプログラムを組むか? 一長一短であることについては触れないが、現在でもWindowsプログラム環境は、価格や難解な仕様など、敷居の低いものではない。「おさクエ」が今後の本格的なゲーム制作のための足掛かりだというのなら、短期間で制作可能な環境を提供するツクール類の使用は賢明な判断だったのかもしれない。



なんとこれが初期の「おさクエ」。主人公もエールではなく、“エイリアス”という女の子だった! しかもサターンBASICで動いてたりする!!


「おさクエ」制作に使われた資料は実は予想以上に多い。ショートRPGとはいえ、いかにRPG制作が大変なのかを痛感する。


ロリ悪魔絵師さぶろうた氏により描かれたキャラクタ画は42+α枚。1枚1枚がとても丁寧に描かれているだけに、RPGツクール上の仕様とはいえ、正確に再現できなかったのが悔やまれる。