ドラゴンクエストIII そして伝説へ…

エニックス(チュンソフト)
FC / 1988年2月10日
ドラクエ史上最高傑作
ドラクエ史上、いや、日本のゲーム史上最高傑作ではないだろうか。まだゲームは悪と言われてた時代に社会現象を巻き起こしたドラクエ3のROMカートリッジには、とてつもなく広い世界が詰め込まれていた。一緒に冒険する仲間を自分で自由に作成できるぶん、彼ら彼女ら固有の設定は無く当然関連するシナリオも一切無いが、世界はそんなことを一切感じさせないほど魅力に溢れていた(むしろ仲間の設定がないゆえに「想像する」楽しさもあったのかもしれない)。前作以上にシーンに合ったBGMも、やたら曲数が増え1曲1曲を覚えられなくなった近年のRPGと違い、しっかりと耳に残っている。終わると見せかけて始まる、見覚えのある未知なる土地への旅立ちと主人公の正体は、取って付けたかのように感じたけど悪くはないかな。
もうしわけありませんが…
あの黒い画面に文字だけのタイトル画面を見て、FF1のように実はオープニングが隠されているんだろうと思ってたけど、実際に無かった。リセットボタンを押しながら電源を切る、それを守っていてもいつ冒険の書が消えるか分からない恐怖に怯えながらの冒険の日々。でもそんなマイナス要素ですら楽しかった。元の世界に戻れなくなるラストは悲しかったけど。


イースII (PC)

日本ファルコム
PC-88 / 1988年4月22日(PC-98 / 1988年6月24日)
あんまり胸がいっぱいで、何を話したらいいのか・・・
圧倒的なBGMと共に始まるカッコいいオープニング。スクロールすら満足にできないメーカーの多い中での高速スクロール。後半に向かって盛り上がる、流れるようなストーリー。半キャラずれていても引っ掛からず自動的に補正してくれる親切な作り。それらは他社がこぞって真似したものの、追随を許さなかった。広くなったマップも変化に富み飽きさせず、新たに追加された魔法を使いストレスなく移動できる。 鐘撞堂の多重スクロールや、ラスボスの背景の炎の表現には圧倒される。
ファルコム王国の誕生
魔法を使えるようになったせいで、ボス戦のほとんどはファイアの魔法を当てるだけの戦いになってしまった。ボス戦で薬草(前作のポーション)類が使えないのは難易度調整かもしれないが、システムとしては中途半端。


アークス

ウルフチーム
PC-98 / 1988年7月10日
セイクリッド・ファンタジーって知ってます?
よく覚えてないんだけど、当時としてはグラフィックがとても綺麗だったんじゃないかな。こういった今では当たり前のアニメ風RPGも少なかったんで新鮮だった。シナリオは非常に分かりやすく、4人の精霊に会って最後にドラゴンを倒すというシンプルなものが逆にイイ!
どうやって強くなったんだっけ?
たしか、経験値が無いとかいうシステムだったよね? 同じ敵と戦うとその敵に対しては熟練度が上がり強くなっていくとかいう。早くも新しいことに挑戦しようという意気込みを感じるけど、経験値を稼いで強くなるのにまだ飽きていない頃だったんで、これは逆効果。


イースII (MSX2)

日本ファルコム
MSX2 / 1988年7月15日
リリアに会える
MSX2はディスクアクセス中にBGMを演奏することができない。にも関わらずあのオープニングを見事に再現。前作で遅く感じたスクロール改善され、見事な高速スクロールへと変貌。鐘つき堂の多重スクロールやラスボスの背景もしっかり表現されている。解像度の都合でHPの数値表示が省略されてしまっが問題なし。
曲がショボい
BGMは前作と変わらずPSGで少々ガッカリ。当時はFM-PACなるものも発売されていたはず(?)なので、これに対応させてほしかったかな。


アレスタ

コンパイル
MSX2 / 1988年7月23日
FM音源にも対応
マークIII版の移植なのだが、綺麗なオープニングがら繋がるオリジナルの都市上空ステージも追加されているし、FM音源対応ソフト第一弾としてはなかなかいい音を出している。敵は硬く弾は多くチラツキも酷く、最初は太刀打ちできないように思えるが、コツを覚えてしまえばサクサク進める楽しさがある。
ちらつきが
ハードの仕様上仕方ないとはいえ、シューティングでこのチラツキは致命的。まずはそれに慣れるのが大変。1ステージあたりも長めに作られているのでクリアするのにすごく時間がかかる。


イース (FC)

ビクター音楽産業
FC / 1988年8月26日
今なら笑いのネタとして、
さすが音楽会社だけあって(?)、ファミコンにしてはBGMは良い出来。『イース』を知らないユーザーにこれで判断されてしまうと悲しいけど、オリジナル版を知らなければ楽しめる。
移植じゃなく異色、もはや別物
『イース』は様々な機種に移植されたけど、ここまで異色なのはファミコン版のみ。しかもそれがハード的な問題ではなく、開発者が行った勝手なアレンジによるものなので、怒りが込み上げてくる人もいるはず。恐ろしいバグも多すぎ。マップもかなり違うし、色使いもオリジナルに似せようという気ゼロ。ダルク=ファクトの偽物は出てくるし、本物はオリジナルでは『I』の時点では内緒にされていたことをベラベラ喋る、喋る。そして倒した後は、なんと地上に戻れる!
ゲームの続行が不可能になるバグ
・ゼピック村の北の出入り口のぎりぎりの所でセーブしたデータをロードする。
・ダームの塔で手に入るイビルリングを装備したままセーブする。
・ダームの塔のBGMの流れない小部屋でステータス画面を開く。


ラストハルマゲドン (PC)

ブレイングレイ
PC-98 / 1988年8月xx日
エモノがいたぜ!
RPGといえば勇者vsドラゴンみたいな時代に、人類滅亡後の世界で魔族vsエイリアンという驚きの内容。今みたいな萌えキャラはもちろん登場せず、不気味なモンスターのみ。しかも悪魔合体…じゃなく、融合で不気味に進化。昼夜の活動でパーティを分ける要素や、どれを見たか自分でチェックしなければならない108個もある石板巡り、武器防具の製造、能力値ごとに存在するレベル上げという魅力いっぱいお腹いっぱい。そして、自分たちは何者なのか、この世界は何なのかが、どんでん返しの繰り返しで展開されるシナリオ。見た目の異様さから敬遠してしまう人もるだろうが、食わず嫌いしてしまうのはもったいない。
RPGは「愛」と「優しさ」へ…
当時の技術では仕方が無いかもしれないけど、融合して進化しているはずなのにイベントシーンになると元の姿に戻っているモンスターには違和感あり。グロテスクな魔物が次々に「愛」と「優しさ」に目覚めゆく方向と、コナミの某小島作品も驚くどんでん返しのシナリオは、騙されたと思うか予想外と楽しむかはアナタ次第。88版には「たいへんよくできました」をあげたいが、98版はサウンドが弱いかな。


グラディウスII

コナミ
FC / 1988年12月16日
ミッソォ!!
オプションが4つ! そしてパワーアップ時のボイス! 上下スクロールもしっかりしちゃってるし、ファミコンでは限界じゃないかという恐ろしい移植。なんか開発者の気合と魂を感じる。ボスの時は相変わらず背景が無くなっちゃうけど、かわりに画面狭しと動き回るし、アニメーションもしっかしとして、"背景"だと感じさせない命の入った動きを感じる。
アレンジは沙羅曼蛇以上?
ファミコン版沙羅曼蛇同様、怪しいアレンジが所々に見られ、アーケード版の純粋な移植を期待していた人には特に別のゲームと感じてしまうかも。ギーガー面やクリスタル面など、基調とする色が変わってしまっているのも悲しい。オプションハンターどこへ行った!?


ヴェイグス

ゲームアーツ
PC-88 / 1988年12月16日
ゲームアーツは日本一!
大きなキャラクタの滑らかなアニメーション、多重スクロールなど、まずその見た目に驚かされる。ゲームのほうも独特の操作性と、破損した部分の機能が使えなくなり徐々に不利になる要素など、独創性にとんでいる。
エンディングまで長い
ゲームアーツらしい高難易度と1ステージあたり長さが長いので、その魅力を感じる前に投げ出してしまう可能性が高いのが惜しい。


ファイナルファンタジーII

スクウェア
FC / 1988年12月17日
後の作品へのひな形
毎回新しいアイディアで楽しませてくれるのは今のFFでも引き継がれる要素。この作品ではレベルの概念を無くしたり、一方通行になりがちな会話に「たずねる」という要素が入れられていたのが印象深い。ゲーム開始と当時に始まる戦闘のインパクトも最強。後の移植作では名前入力後にプロローグとかがあったりするんだけど、やっぱ元祖のこの演出でないとダメ。チョコボ、シドの登場も本作から。クリスタルは…あったけど存在感薄い。おなじみの「プレリュード」の曲も、1と比べ綺麗になっていたのには驚かされた。
じつは回避率が重要
シナリオの影響で町が無くなってしまうのは、当時のドラクエには無かった要素なので、ショックを受けた(笑) 「大岩を支えててやるからお前らは逃げろ」というベタな展開には(失笑) 装備を持ったままいなくなるゲストキャラに(激怒) 仲間を攻撃することでもステータスを上げることが可能なんだけど、これをしても終盤の敵はメチャクチャ強くて、頑張ってダンジョンの奥まで行っても一瞬でゲームオーバー、プレイヤーはカセットアタック!…回避率を上げないとクリアは難しいのでこれを気付かせる方法も用意してほしかった。


ラストハルマゲドン (MSX2)

ブレイングレイ
MSX2 / 1988年xx月xx日
FM-PACにも対応
MSX2だからといってカットされたり変にアレンジされている要素は無いようなので、低価格機でラストハルマゲドンの世界を存分に楽しむことができる。サウンドはPC-88版と比べ劣るものの、FM-PAC対応なのがうれしい。
ディスク壊れそう…
信じられないくらいすさまじいディスクアクセスが心配になる。家庭用テレビに繋ぐ場合が多いMSX2でこの解像度の文字は読みにくいかな。同時発色数はPC-88版より多いはずのMSX2なのにグラフィックがあまり変わらないのが残念。