『BLUE BIRD』(ブルーバード:BB)は2022年の日本を舞台に、正体不明の存在である "攻性プログラム" の討伐を請け負うハンターたちの活躍を描いたRPG。総プレイ時間は4時間前後。ストーリーの分岐は無し。
本作は『
RPGツクールVX』で作成されているものの、フリーのスクリプトや独自の改造を施すことで様々な拡張を行っている。また『RPGツクールVX』で作成されたゲームを遊ぶ際には、通常
"RPGツクールVX RTP" が必要となるが、本作は本体のみで動作するため不要。
BBではキャラクターに経験値やレベルの概念は無く、敵を倒して得た報酬で装備を変え主人公を強化してゆく。また、仲間の装備はシナリオの進行に合わせて自動で更新される。
スッキリとしたストレスのないコンパクトなゲームを目指して制作されているため、「仲間の裏切り」「取り返しのつかない要素」「ストーリー分岐」「マルチエンディング」「2周目」「やり込み要素」等の内容はなるべく排除した他、急いでシナリオを楽しみたい人や時間の無い人向けに、ゲーム開始時の所持金を増やした状態で開始できる機能も追加された。
『RedAngel』(レッドエンジェル:RA)はBBの続編となるが、ゲーム開始時はBBの数ヵ月の状態から始まり主人公も異なるため、BBをプレイしていなくても物語を楽しむことが可能。
BBと違いwebページで公開されているため、ダウンロードやアプリのインストールは不要。ただし物語はまだ完結しておらず今後のアップデートで追加されてゆく。
BB同様、キャラクターに経験値やレベルの概念は無く、敵を倒して得た報酬で装備を変え主人公を強化してゆく。仲間の装備もBBと同様にシナリオの進行に合わせて自動で更新される。
公にはされていないものの、一部の人たちはその存在に気付いていた。そこに存在し触れることができるのに肉眼では確認することができない存在。心霊現象なのか、某国の秘密兵器なのか、外宇宙からの侵略者なのか?
「攻性プログラム」と名付けられた"それ"は、政府公認のハンターたちにより極秘裏に処理されていた。しかし攻性プログラムは次第に数を増し、それを狩ることで報酬を得ようとする非公認のハンターと、彼らへ報酬を与えようとする団体の存在も確認されるようになった。
攻性プログラムの存在を隠せなくなった政府も、非公認ハンターに対し協力的立場へと変わりつつあったが、攻性プログラムとはいったい何なのか・・・・依然それだけは謎に包まれたままだった。
BBおよびRAの主要人物はハンターギルドに所属している者が多い。ギルド内ではニックネームまたはIDで呼び合うことが多いため、お互いの本名を知らないものも多い。また、攻性プログラムの出現する場所ではレイを除き眼鏡を掛けている者が多いが、これは肉眼では確認できない攻性プログラムを特殊なゴーグルを通して識別するためである。
「 」
レイ / ID:Lei / JOB:Guest→Shooter
BLUE BIRD編でプレイヤーが操作する本作の主人公。銀色に染めたショートヘアの女性。設定上の性格は無く、年齢なども設定されていないが、会話中プレイヤーが選べる選択肢には、返答しない(ESCキーでキャンセルする)ものや、ギャグなどが含まれている。裸眼で攻性プログラムを見ることのできる人物。眼鏡を掛けていないが、実際には視力が悪いらしく、赤い色のコンタクトをしている。身長、体重、職業などはプレイヤーの想像に任せられているので細かくは設定されていないが、かなりの長身のスレンダー美女で、ショーサ曰く「お嬢様だが目つきは悪い」らしい。ゲーム中では触れないが左利き。
「扉は自分で開け」
ガングロ / ID:Gangurou / JOB:Shooter
レイが所属することになるチームのリーダー。黒色の肌をしているが日焼けサロンに行っているだけで黒人ではない。他のメンバーと違いサングラス型のゴーグルを常に着用している(寝る時以外は外さない)。前のチームでは「ブラック」と呼ばれていたらしい。右腕に赤い腕章をしているが理由は不明。
標準的な能力の持ち主であるがゆえに特徴がなく、パーティを自由に編成できるようになっても待機メンバーにしてしまいがちだが、実は分析能力が優れていて、特殊攻撃に対する攻防が非常に強い。また彼だけが持つ「ミラーリング」のスクリプトは、彼がパーティにいる間は常に発動し続け、バックアタックを回避してくれる。『BB』におけるバックアタックはキャラクタのステータスに関係なく一定確率で発生し、ペナルティも大きいので非常に有効な防御手段として活躍する。さらに戦闘離脱率をの100%にする「バトルエスケープ」と、瞬時にアジトヘ戻ることができる「エスケープ」のスクリプトは優れもの。ショーサほどではないがクリティカルも出やすい。PIXIEはカラス。
「俺だって、機械をいじれるだけの男じゃねぇぜ」
ショーサ / ID:Syosar / JOB:Sniper
黒い服の多いメンバーの中でひとりだけ赤い服を好んで着用するチームのムードメーカー。頭脳労働担当と言うだけあって、コンピュータの操作はメンバーの中で随一の才能を誇るが、銃を使った戦闘においてもそれなりの実力を発揮する。レイのことをからかうように「お嬢ちゃん」と呼ぶが悪気はない。ヲタからは「スーパーハカー殿」と呼ばれ尊敬されている。ギルドの中では厨房(キッチンのほう)担当でもあるらしい。なぜ「ショーサ」と呼ばれているかは、いつも服が赤いから?
BCの処理速度を犠牲にして、命中率と攻撃力を高めているため普段は使いにくいが、先手を取りやすい「クイックチャージ」のスクリプトを持っている。長期戦となるボスとの戦いでは「デフラグメント」やアイテムでBCの処理速度を上げると非常に有利になる他、敵全体に強力なダメージを与える「乱れ撃ち」は敵の数が多い時に有効。通常攻撃も他のメンバーよりクリティカルが出やすい。
「え? 私の他に付き合ってる人がいるの!?」
ロリコン / ID:mayoyo / JOB:Nurse
金髪に染めた髪のツインテールにロリータファッションの女性。メンバーの中では一番低身長だが、それでも165cmを超えていて、しかも年齢はショーサやヲタより上らしい。一見ツンデレっぽい印象を受けるが人懐っこく、レイに対しては最初から好意を持って接しレズビアン的対応を見せるものの、RedAngel編後半になると性的指向は男性に向いていることがわかる。
そのファッションセンスからメンバーには「ロリコン」と呼ばれているが、IDは取れなかったとの理由でmayoyoになっている。自分では「真代」と呼んでもいいと言っているが、本名かどうかは不明。
攻撃力は低いが、回復、補助系のスクリプトが豊富。特にプロテクトがゼロになり異常終了したBCを再起動させる「リペア0」や、バッテリーを回復させる「テザリング」のスクリプトはチームでは彼女にしか使えない。BAT値も若干多めになっている。
「戦うより隠れていたい、でも やっぱり戦いたい」
ヲタ / ID:M.WOTA / JOB:Attacker
そのオタクっぽい見かけとは違いベテランのハンター。某銀河戦士風のセイバー状の武器を使って戦う。自分は特別な存在「救世主」だと思っており、眼鏡無しで攻性プログラムを見ることのできるレイをライバル視している。相手のことを「御宅」と呼ぶが、尊敬した相手は「殿」付けになる。ショーサからは「深く関わりたくない」と言われているが、ヲタが使用するオリジナルのスクリプトはショーサが彼のために作成したものである。ロリコンのことを妹のように可愛がっているが実は年下。また、ダンボールには拘りがあるもよう。メンバーからは「ヲタ」と呼ばれているが、IDはM.WOTA(メガネヲタクの略)になっている。実際、彼の眼鏡はゴーグルとしてではなく普通の眼鏡としての度も入っているため、普段から外すことはない。
防御を犠牲にした高い攻撃力を誇り、オリジナルのスクリプトも多数持つが、回復系は弱め。
RedAngel編後半では、L3社が事件を隠蔽するためにテロリスト扱いされ、その恨みからか徐々にダークサイドに染まってゆく。PIXIEは妖精。
「起きてますわ」
リンコ / ID:???? / JOB:????
政府が運営するギルドに所属するハンター。ライオンモール地下でのレイたちの戦いを眼鏡無しで確認するなど、レイと同じく裸眼で攻性プログラムを見ることのできる人物。嫌みったらしい性格のようだが実際にはただの天然であり、パーティに加わってからは、関係の悪かったロリコンとも親しい関係になる。「凛子」という名前らしいが、IDは…。
仲間になる段階で圧倒的な強さを誇り、彼女をパーティに加えると、ほぼチート状態でゲームを進めることができる。二丁拳銃のため通常攻撃が2回攻撃である他、ほとんどの敵を問答無道で停止させる「アカバン」のスクリプトを使えるのは彼女だけ。また、消費BATがゼロのスクリプトを持つなど、やはりチートっぽい。
「ラーメン」
レン / ID:Ren / JOB:Guest→Shooter
RedAngel編でプレイヤーが操作することになる主人公。現役女子高生。BULE BIRD編のレイ同様ゲーム中に選択肢以外のセリフが表示されることは無く、一見感情が豊かな選択肢に見えるが、ぶっきらぼうな喋り方をする。
いわゆるサブカル系であり、好きなものはマンガ、アニメ、ゲーム、ミリタリー、ラーメンはもちろん、サバゲ―の趣味も持っている。ロリコンに助けられ共に行動をした後、彼女に憧れハンターとなり髪型もツインテールに変更した。
戦闘時の特徴としては、ハンドガンを使用するShooterとなっているが、通常攻撃を絶対に外すことが無いこととバックアタックを100%回避するという隠しスキルを持っている。PIXIEは死神。
「いやいや、決して怪しいモノではございません」
イズモ / ID:IZUMON / JOB:Sniper
RedAngel編の序盤でレンをサポートしてくれるチームメンバー。「背中の銃は飾りみたいなもの、支援タイプなんで攻撃はアテにしないでください」と言う通り戦闘での活躍は控えめだが、最初から「バトルエスケープ」のスクリプトを持っており、ボスを除けば戦闘から100%離脱することができるだけでなく、自分がパーティから離れる時はレンにこのスクリプトを譲渡してくれる。
「俺には、これしかねぇんだよ」
アカギ / ID:AKAGI / JOB:Attacker
レンが所属することになるチームのメンバーのひとり。ハンター歴が長いせいか他人に対しマウントを取ろうとし、何事も自分の思い通りにならないと納得しないタイプ。そのため本当に親しいハンターは周り存在せず、面倒見の良いイズモやマックスからも「ああいう人だから」扱いされている。レンに対しても見下すような態度で接してくるが、仲間に対し稀に優しさを見せる時もある。しかしそれが本当に他人のことを思ってなのか自分の利益の為なのかは不明。
自分を大きく見せたがるその性格は、ブレード型の大剣である出力装置にも表れている。
「オレ様の腕がほしければ侵入してみろ」
マウス / ID:T.Fox / JOB:Cracker
RedAngel編から登場する新キャラ。業界の3大ハッカーと呼ばれるほどハッキング技術に長けているが、自称クラッカーを名乗っており明らかに悪意のあるハッキング行為を行っているため、同じく3大ハッカーのひとりであるショーサ(ホワイトハッカー)とは対立関係になる。
ネット上では雷と狐のアイコンで表示されることから『雷狐(サンダーフォックス)』と呼ばれているが、その正体は引きこもりの中二病(実際に中学二年)。黄色いパーカーをいつも身に着けているため、通称「黄色い人」と呼ばれる。靴下が嫌いで普段は裸足。外出時はサンダルを履く。パーティに加えると戦闘はほとんどできないが、敵の先制を100%回避できたり、瞬時にアジトに戻れるスクリプトを使えたりと一部でガングロの上位互換の能力を発揮する。1人称は「オレ様」「ボク」。PIXIEはティルトローター機であり、救援&支援物資の効果が受けられる。
「上の人間ってのは責任を取るために存在してるんですよ」
ギルドマスター / ID:???? / JOB:GM
Laxビルの地下に本拠地を置くハンターギルドのマスター。ハンターギルドは政府非公認のギルドだが、数あるギルドの中では中規模クラス。ギルドマスターはその一番の奥の一番狭い部屋にいる。普通の人とは違う道を歩んできたらしく、物事の考え方や他人との接し方などが一般人とは少しズレている。若く見えるが実は50歳を超えていて、地道な努力による50代での華麗(加齢)なるリベンジと言われ、ハンターの間ではカリスマ的存在…と書くとカッコイイが、いい歳して「なりたい職業がなかった。ただ、スーツを着て満員電車に揺られるのは嫌だっかたら、それ以外の職に就きたかった」とか言ってニートしてた痛い人。
京都好きで、みんなによく「八ツ橋クッキー」を配っている。
「レンちゃんにも、いずれわかるはずよ」
マックス / ID:???? / JOB:????
レンが所属することになるチームのリーダー。イズモよりちょっと前にギルドに入会した割には知識が豊富で、チームメンバーの面倒見も良いため、イズモからは親しみを込めて「長老」と呼ばれている。