自分の性別に違和感を持ち、男性へと性別を変えた元女性。日本ではしかるべき手続きを踏めば戸籍上の性別記載を変更することが可能で、直斗の場合も男性へと変更済で、同居中の彼女もその事実を全て知っている。元女性というハンデを補うため鍛えた肉体により身体能力は極めて高いが、一般男性と比べ身長が低く、特に彼女よりも身長が低いことを気にしている。
『直斗』という名前は彼の現在の本名で、女性名から改名したものである。改名前の名前は本作では知ることができないが、「直」という名前は男性でも女性でも通用する名前であるし、改名の際には元の名前を少し残す人も多いだけに、彼もそうしている可能性が高い。
直斗のシナリオ 『Identity』
直斗の良き理解者であった姉。直斗は失踪した姉の手がかりがあると思われるブログを調べるうちに、「砂丘のある街掲示板」の存在を知る。姉はその掲示板でのオフ会参加後に行方をくらませていた。オフ会を主催した管理人なら何か知っているかもと思った直斗は、掲示板の管理人と連絡を取ろうとするのだが…。
 直斗はゲームのメイン舞台となる場所からは少し離れた副都心に住んでいる。 |
 どこか冷めた性格の直斗。しかし、それには理由があった。 |
 家族は直斗の複雑な事情を知らないのか、気付いていても認めたくないのか…。 |
 武器を持った相手が3人でも余裕だが、今回は相手が弱すぎるだけだった。 |
 設定裏話直斗は元女性(FTM)ということをあまりメインにしないように作りました。もうそんなことはみんな知っている時代だろうし、鶴本直やラストフレンズをもう一度やったって面白くないですもん。ただ、名前に関しては意識しましたけど(笑)。"直"にFTMの人に付けたがる人が多い(?)と言われている"斗"という文字を付けたのが名前の由来です(後で気がついたんですけど、ペルソナ4に登場するFTMの白鐘直斗も同じ名前だったんですよね…)。直斗の場合はもともと性別に対する不満がなかったわけじゃないけど、女性を好きになってしまったことが原因で性別に対する不満がより大きくなっていったタイプです。 それと、これはどの人物のシナリオにも言えることなんですが、『砂丘のある街〜それぞれの出発点〜』の主人公たちは皆、性的少数派の問題を抱えていて、シナリオもだからこそ起こりえた出来事となっているのですが、プレイヤーにはそれを意識させないようにしたんです。これは、横浜を舞台にしたけど観光案内にならないようにした部分と同じです。 直斗のシナリオは行き詰まりを起こしやすいポイントが2つあります。特に終盤のジー○スばりの連続問題は、状況の複雑な直斗の設定をよく覚えていないと難しいと思います。 |